2014年8月19日火曜日

クローズド・ノート-沢尻エリカ、バッシングの向う側


沢尻エリカの言動で揺れた「クローズド・ノート」を鑑賞しました。
もし、この騒動が原因で、この映画を観ないという人がいるならば、それは非常にもったいないことだと思います。
一冊の日記帳を介して、二人の女性の恋愛が交錯するという設定はドラマ的ですが、それぞれの女性の恋愛の進行の仕方はとてもリアルに感じました。
特に沢尻エリカの方の落ち方がいかにもで、あんだけキレイな子に対しても、あんな風にすればいいんだ~って、しばらく反芻していました(笑)
あんなんで落とされてって、すんごくくやしかった。
しかし、その恋心が、密かにだけど着実に深まっていく姿は非常によかった。
それは、沢尻エリカ側だけではなく、竹内結子側も同様です。竹内結子側には人間的な深まりもありました。
読み進められる日記と歩みを合わせるように、自然に成長する愛しい気持ちがていねいに時間をかけて描かれており、そういう時間に身をゆだねていることが心地よく感じました。
だってその時間は、心の中で起こる出来事としては、一番ドキドキもして楽しい時期じゃないですか?
結論なんていらないから、ずっとこのままで物語が終わってたら、幸せな気持ちのまんま帰れるな~って感じです(^_^)
私も高校生の頃は日記書きでした。
日記書きにとっては、映画の最後に出てくる日記の答え合わせみたいなことは、夢なんですね。
日記というのは、基本的には自分自身に対して書きます。
対象の読者は未来の自分。
しかし、それ以外に、どうしても自分の一番愛しい人へのメッセージを書いてしまいます。
自分に満ちる思いを永遠に憶えておきたい。
いつか恋が成就した日に、過去に想ったあふれんばかりの気持ちも一つ残らず伝えたい。
その日のプレゼントにしたい。
そんな風に思って書くんだと思います。
この映画のちょっとだけ残念なところは、その答え合わせの所に書いてある人物像と登場人物から受ける印象が半分しか合っていないことかなぁ。
もしそこがピッタリだったら、きっと涙が止らなかったと思います。
しかし、私には、その途中の話だけで十分に幸せな時間を過ごせました(^_^)

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