2014年10月29日水曜日

チュートリアル徳井による、加藤ローサの再生-「天国はまだ遠く」

チュートリアルの徳井義実の初主演映画ということで、
興味を持ったので時間をつくって観てみました。
あまり有名な作品ではないので、観たことのある方は少ないかもしれませんね。

天国はまだ遠く加藤ローサ.jpg

都会の生活に疲れ、人生にピリオドを打とうと
天橋立の松林が見下ろせる山奥の民宿にやってきた加藤ローサが、
豊かな自然や素朴な人々に囲まれて過ごすうちに、
癒され再生していく物語です。
加藤ローサを通して、観ている我々の方も同時に癒されていくような作品でした^^

天国はまだ遠く徳井義実おにぎり.jpg

徳井義実は訳あって民宿を相続し、自給自足のような生活を送りながら、
一人で切り盛りする主人役。
切り盛りすると言っても客は加藤ローサしかいないんですけど…(笑)

天国はまだ遠く徳井義実.jpg

この作品の見所は、何と言っても出会いの時のふたりの距離の縮め方。
最初の朝に、自然の物でつくったおいしそうなごはんを用意して、
さりげなく、「一緒でええかな…」なんて、ハンサムくんにしか、言えませんよね^^

天国はまだ遠く徳井義実加藤ローサ.jpg

加藤ローサも素直に応じて、あっという間にさしめし。
この時の加藤ローサのおいしそうな顔、よかったですね~
これがなければ加藤ローサも長くは居つけなかっただろうし、
再生もされなかったわけですから、
すべてはここから始まった、というところ。
あとは、映画の世界に身を委ねれば、自然と2時間、
いい気持ちで過ごせるといった寸法です^^

日本映画の小作品も、なかなかやりますね。

2014年10月28日火曜日

ニュー・シネマ・パラダイス

「ニュー・シネマ・パラダイス」のハイビジョン放送がありましたね。
ずっと心に焼きつけておきたいシーンが映像として残っていたら…
いつかのあの日の出来事を、もう一度この目で見ることができたら…
そんなことがエピソードとして出てくる映画「ニュー・シネマ・パラダイス」。
ここ15~20年ばかりの映画の中で、「ショーシャンクの空に」とならんで人気が高いと言われるこの作品。
劇場では観ていなくても、テレビやビデオやDVDで鑑賞した方は多いと思います。
この映画、特にラストシーンが有名ですが、自分的には、さらに好きなシーンがあります。
それは、青年になった主人公が、エレナという女の子と出会うシーン。
出会うと言うより、見つけて一瞬で心を奪われるシーンかな。
その時、主人公は8ミリカメラのファインダー越しにエレナを見つめていて・・・つまり、自分の心が動いた瞬間に見ていた映像が記録されてしまう訳です。
現実問題として、男の子と女の子のどちらがロマンチかって言うと・・・、男の子の方じゃないんでしょうか、たぶん^^;
でも、小さい頃は、女の子の方がロマンチであるように教えられ、育てられます。
だから、男の子はずっと、女の子の方がロマンチだと思っているはず。
本当のことを身をもって知るまでは…(笑)
ニューシネマパラダイスの主人公は、男の子ですから、壮年になって再び、彼の日撮影した8㎜のフィルムを見れば、ほとんど彼の日と同じように心が動くと思われ・・・言ってみれば、本来ならば2度と味わえないような純粋な気分を再び体験できる幸せを手にする訳で、観ていてとても羨ましいと思うわけです。
しかし、一説によると、そんな風に考えるのって、男の子だけらしいですね、…柴門ふみさんなんかがそう言ってました(笑)
女の子はあまり、昔のことを思い出したり 懐かしがったりしなくって、今のことをとても大切にするって。
雑誌のインタビューなんかを読んでると、かなりの確率で女の人はそう答えてるような印象があります。
やっぱり、そうなんでしょうかね~
どうなんでしょう?
そういうの、男の子は、淋しいと思うことがあるかもしれないですね^^;

2014年10月27日月曜日

ターミナル-見逃していたスピルバーグ

長いこと見逃していた「ターミナル」が放映されていました。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズがよかった~
CMで観たりするときのようにゴージャスに女女してないのがよかったですね^^
ロイス・レイン風の等身大の感じがよかった。
それでも瞳が潤んでいて、非常に好感が持てて素敵でした。

ターミナル1.jpg

瞳、潤んでますね。

ターミナル2.jpg

CMなどでは見られない可愛らしさ。

ターミナル3.jpg

こういう何気ない上目づかいの流し目みたいなのされたら、
知らんうちにやられちゃうな~、きっと。

ターミナル4.jpg

ストレートな笑顔、こっちもうれしくなっちゃいます。

もうひとついいな~って思ったのは、
ドラマの中で、いつの間にか愛すべき仲間ができていったってとこかな~
そこらへんの演出がスムーズで、素直に気持ちよさを楽しめました。
それぞれのサブストーリーもよかったですね。

ターミナル5.jpg

トム・ハンクスに対するイミグレーション別室での会話。
原語で聴いてみたんですが、ほとんど聴き取れませんでした^^;
もし、同じような目にあったら、私もアメリカでさえ意思疎通できませんね。
それがちょっとショックだったかな(笑)

2014年10月26日日曜日

あんな風にふたりで歩きたい-「その日のまえに」

録画してあった、大林監督の「その日のまえに」を観てみました。
「その日」とは、映画「おくりびと」やドラマ「風のガーデン」などで描かれた日のことで、
古くは北野監督の「HANA-BI」などでも描かれたテーマです。
愛する人を、それぞれがどのように送り出していくのか、あるいは
愛する人は「その日」を迎えるにあたって、どのような態度でいるのか。
そんなことが描かれています。
劇中に飛行機が雲をつくって飛んでいくシーンが象徴的に出てきますが、
これはユーミンの曲を意識していたんでしょうか。
あの曲も同じようなテーマでしたよね。

私が好きだったのは、ふたりで心を合わせて、想い出の街角を巡るシーンかな。
私自身のことで言えば、好きな女の子と街や風景を巡ったとき
街や風景よりも女の子の方がよくって、女の子ばかり見ていたり
街や風景に思い入れが強すぎて、女の子の気持ちをおいてけぼりにしてしまうようなこと
ばかりだったかもしれません。
同じようなレベルで両立できれば、ホント素晴らしい日になりますね。
映画の二人にはそれがあって、羨ましく感じました。

その日のまえに.jpg

もうひとつ、劇中永作博美が、寄り添いながら

あなたが仕事をしているそばで
私は猫みたいにまるまって眠る
それが私のしあわせ

と、ぶっきらぼうにしてるナンチャンに言ってました。

これ、男は幸せに感じると思いますが、
女の人って、こんなこと思うもんなんでしょうか?
そうあって欲しいなと願いますし、憧れますが
そうなんだと思いこんで生きてると、
そんなことあるわけないじゃないって笑われそうな気も
するんですよね~
どうなんでしょう?

大林監督ってたぶん、私たちが普通感じることよりはるかに多くのことに対して
やさしいなぁとかきれいだなぁとか感じてるんだと思います。
だからどうしても、あれも美しいこれもやさしいと、
てんこ盛りになりがちなんじゃないでしょうか。
この作品にも人によっては受け止めきれないと思われるエピソードも入っていて、
そこがちょっぴり残念かなぁと思いました。

2014年10月25日土曜日

イエスタデイ・ワンス・モア-「SONG TO SOUL」

「SONG TO SOUL」でイエスタデイ・ワンス・モアの再放送がありました。
カーペンターズの、というか日本の洋楽史上もっともポピュラーな曲
といっても過言ではないほど大ヒットしましたよね^^
この曲が世に出るちょっと前に、「シング」という曲がセサミストリートで使われて
子供にもわかりやすい曲だったため、いろんな人が口ずさんでいました。
日本での認知度が上がったところに決定版のこの曲がリリースされたように記憶しています。

カーペンターズ.jpg

当時はチェリッシュと並んで、男の方の存在価値をあまり気にしてませんでした^^;
しゃべってるのも聞いたことなかったし、ものすごく控えめでしたよね。
でも、番組を観るとリチャードがサウンドづくりに大きく貢献していたことがわかります。
多くはアレンジャーとして手腕をふるい、この曲では作曲や一部の作詞にも関わっていたようです。
凄かったんですね~
当時はそんな情報はほとんどなく、ただただカレンの歌声があっただけでした。

それにしてもカレンの声は特別でしたね。
見た目にこだわる必要なかったのに、悲しい結末を迎えてしまって…
残念です。

2014年10月24日金曜日

河童のクゥと夏休み

ちょっと季節が過ぎてしまったんですが、
夏休みに録画して、ちょこちょこ観てた「河童のクゥと夏休み」を見終わりました。

夏の清涼感を基調にして、さまざまな要素の入っている作品でしたね~
その中でも、クゥと出会った驚きから、徐々にそのくったくのない善意を理解して、
家族として受け入れていく様子が好きだったな~

コーイチくんと共に出掛けた友情を育む旅のシーンも好きでした。

河童のクゥと夏休み2.jpg

河童は人間じゃないので、どのように扱ったところで、
当然法に触れたりはしないのですが、
本来的には法律で禁じられてないから何してもいいってことはないはず。
そういう時にこそ、損得を抜きにした、本当の思いやりみたいなものの存在が確認できるのかもしれませんね。
後半部はそのようなことも考えさせられるお話でした。

別れは悲しいですが、自分の居場所を見つけられたことは喜ばしいことでしょう。
マイナスイオンたっぷりの、ほっとするラストシーンでしたね^^

2014年10月23日木曜日

よみがえるビートルズ 完全版

ビートルズのオリジナルアルバムがリマスターされ再発売されたようですね。
初期のモノラル版もステレオ化されたとか。
そのせいか、「よみがえるビートルズ 完全版」という番組が放送されてました。
番組ではそのリマスターされた音源が使用されていたようです。
さすがに4人いる感じに聴こえてました。
特に初めてステレオ化されたアルバムは価値があるかもしれませんね^^

PLEASEPLEASEME.jpg

番組中、「ブザー・ビート」でBGMに使われている
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のプロモーションフィルムの一部が流れました。
で、パティが出てましたね^^、たぶん。
“something in the way she moves” の“she”その人です。
かつて「ビートルズ事典」なる書物で彼女を初めて見たとき、
私もジョージと同じように一目惚れしてしまいました^^;
懐かし~
そして、私の記憶がまちがってなかったら、
このフィルムにはストーンズも出ていて、
ついでにマリアンヌ・フェイスフルも出てたはずです。
「あの胸にもういちど」です^^

ところで、リアルタイムにビートルズを知らない私たちは
後追いでビートルズの曲を聴いていく訳ですが、
その後追いアイテムとして代表的なものだったのが、
俗に言う『ビートルズ 赤盤 青盤』です。
赤盤がビートルズ前期の代表曲、青盤がビートルズ後期ですね。
ジャケット写真がうまくしたもので、
赤盤が「Please Please Me」という最初のアルバムで使われたのと同様のモノ。
そして青盤が、同じアングルで「Get Back」の頃に撮られたモノになっていて、
彼らの変化が一目瞭然という仕組みです。
選曲はジョージっていう噂でした。
後にレンタルCDショップなるものができ、
彼らのすべてのCDから自分の好みで選曲してみても、
どうやってもジョージの選曲の前では色褪せてしまうようなスグレモノでしたね~
「The Beatles 1」なるCDができ、『赤盤、青盤』が聴かれなくなるとしたら、
そういう世代の人はちょっと可哀相かも。

2014年10月22日水曜日

ラヴィン・ユー-「SONG TO SOUL」

「SONG TO SOUL」にミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」がとりあげられていました。
この曲は、なかなか思い出深い曲です。
この曲、いまでこそ再評価されて、カバーされることも多いですが、
一時期は幻の曲のようになっていたように記憶しています。

ミニーリパートン.jpg

この曲を最初に聴いたのは、かなり昔のこと。
ラジオのベストテン番組だったと思います。
確か日本の洋楽チャートでベストテンの中位くらいまでいってたんじゃないでしょうか。
ロック全盛の時代に、この曲とか、ジャニス・イアンの「17才の頃」とか、
たま~に物静かな曲がランクインしてきて、「なんで?」と思っていました。
「SONG TO SOUL」の中でも、ドラムやベースの入ってないこの曲をシングルにするのを、
レコード会社は猛反対したというエピソードが語られていましたね。
私自身にも音楽を聴き解くリテラシーみたいなものが明らかに不足していて、
この愛らしい素敵な小曲を、ただただ突然高音で歌い出す、
ちょっと奇っ怪なで面白い曲という楽しみ方をしていました。
ですから、たびたびまねて歌いましたが、エアチェックさえせずじまいでしたし、
世の中からもいつの間にか忘れ去られていってしまいました。

時が経ち、自分にも何かしらの味わいみたいなものが少しずつわかる年頃になった頃、
下北沢にあった、「Zaji」という店で再びこの曲を聴きました。
そして久しぶりに聴いたら、懐かしさとともにたまらなく好きになってしまって…
当時、六本木に出来たばかりだったセゾン系の「WAVE」というレコード屋を中心に、
探しに探しまわりましたが…、手に入らなかったですね~
ちょうどレコードからCDへ替わる端境期で、
CD化されてない名盤がたっくさんあった時期です。
なかなか忘れ去られていたミニー・リパートンにまでは順番がまわってこないようでした。

それから数年、90年代に入って、突然、ラジオから「ラヴィン・ユー」が流れました。
それが、ジャネット・ケイのカバーした「ラヴィン・ユー」です。
その曲は注目を浴び、その効果でオリジナルのミニー版も見直され、
ついにCDが発売されました。
CMにも使われ出し、その後の定番化の流れは皆さんもご存じのとおりです。

「ラヴィン・ユー」をつくったのは、ミニーの旦那さんだそうです。
「SONG TO SOUL」を観てたら、ミニーを心底愛していたからできた曲だということがよくわかりました。
曲中に流れる小鳥のさえずりも、自然の野山でさえなかなか聞けないくらいにやさしい声ですね。
全米ナンバーワンヒットに輝いたのも納得の名曲です。

2014年10月21日火曜日

LIFE 井上陽水 ~40年を語る~ 第4夜 ディラン 創作 少年時代

酸性雨の降ってこないうちにと近くの河原に野鳥を観察に行ってきたら、
家でウトウトして時間が過ぎてしまいました^^;

それで、あんまり得意分野じゃないんですが、「少年時代」という映画が好きだったので、
井上陽水の番組にツッコミ入れてみようと思います。

井上陽水.jpg

まず少し意外だったのは、陽水もボブ・ディランに影響を受けていたんだな~ってことでした。
私の頭の中ではディランに影響を受けたアーティスト=吉田拓郎だったので。
私は陽水聴きでも拓郎聴きでもありませんでしたが、
元々解散後のビートルズをよく聴いていた関係で、
ジョージと親しかったと思われるディランはそこそこ聴いていました。
拓郎の「春だったね」をはじめてちゃんと聴いたとき、
あれ、これ拓郎版「メンフィス・ブルース・アゲイン」じゃない?ってくらい雰囲気が似てましたもんね。
陽水に音的にそんなことを感じたことはなかったですね~
番組を観てると特に詞の部分で感化されてたという説明でした。
でも、どうなんだろ。
陽水の方がよりテクニカルな感じがしませんか?
書いてる言語が違いますので微妙なところの伝わり方に差はあるんでしょうけど…
日本の歌の詞で、ディランに感じが近いな~と思ったのは森高千里かな。
あのそこらへんにある日常のなんでもないことを詞にする感じって好きでしたね~
陽水も素晴らしいと思いますが、もうちょっと文学的なにおいがしますよね?

あと、番組の中で小田和正が、「陽水」って呼び捨てにしてました。
あれ?って思ったんですが、どうも小田和正の方が年長であるらしいです。
世に出たのは陽水の方が早かったので意外な感じでした。
最近、タモリは小田和正批判しなくなりましたね~
「いいとも」のテレホンに出たときの最後のシメ、観てらんなかったな~

番組中に「少年時代」の創作秘話が語られていました。
音楽的に迷いがあった時期に、4週間スタジオにこもって作った労作だったそうです。
さすがに、渾身の力を込めたら実力発揮しますね。
素晴らしいです。

そのお話の中、映画の紹介に使われていたカットが、
これでもかってくらい名シーンばかりで、
もう一度映画の感動がよみがえってくるようでした。
予告編でもここまでしないってくらいの。

そういえば、石川セリって、最近見ませんね。
友人が、「るれーぶえらび」って曲が大好きでしたよ。

2014年10月20日月曜日

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

お盆に録画し、しばらくみずに置いといた、「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」を観てみました。
これまでのこのシリーズ、ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイズが、
ところかまわずラブラブになるところがとても好きでした。
アクションシーンよりもニヤニヤしてみてたんですが、
今度の作品ではそのレイチェル・ワイズが降板ということで、
ちょっとガッカリ。
二作目からだいぶ歳月を経ているので、
もしかしたら出演しててもガッカリだったかもしれませんが、
「ナイロビの蜂」なんかを観てるとまだまだいけてそうだったのに…
特に、二作目で、たびたび息子の前でイチャイチャしだして、
そのたんびに息子から、「も~、家でやってよ~」って言われてたのがよかったですね~
なんか憧れでした(^_^)

その息子が今回の作品では大活躍なんですが、
さすがに存在感はブレンダン・フレイザーの方が1枚も2枚も上でした。
さらに続編があるならば、まだまだ代替わりはできませんね。

そして、もうひとり忘れてならないのはレイチェル・ワイズのお兄さん役。
あのお兄さん、最初にどうしようもない奴と思わせておいて、
結構、粋なチョイ悪オヤジなんですよね~
見終わった後には好きになってました^^
今回の一篇でも大活躍です。

今回の作品は、全二作にも増してVFXに資金を投じていたようでしたが、
そろそろそういう作品には食傷気味になってきているんじゃないでしょうか?
なんかそういう気がします。
もう、あんまり凄いと思わないしありがたみも感じないし、
もっと現実的で人間的な表現が求められてるんじゃないでしょうかね~

ハムナプトラ3-3.jpg

2014年10月19日日曜日

佐野元春のザ・ソングライターズ 「松本隆 PART2」

こないだ、NHK教育でやってた、『佐野元春のザ・ソングライターズ 「松本隆 PART2」』を観てみました。
その前の週に、次は松田聖子の話と予告されていたので、待ちかまえて録画(笑)

佐野元春ザソングライターズ.jpg

松本隆さん、「詞も曲も全然易しくないのに、あの難解なことをサラッとやるからただのヒット曲に聞こえる」と言ってましたね~
また、「当時はそんな事わかんなかったけど、身体表現のパフォーマンスの天才だ」とも言ってました。
「うれしいっていったら指の先から足の爪までうれしいって表現できる人」とも。

この番組のホストの佐野元春さんが提供してる曲(ハートのイアリング)もそうなんでしょうけど、
とてもいい曲ですが、果たして聖子ちゃんじゃなかったらいい曲って思えたんだろうか?
というのってありますね~
他には例えば「白いパラソル」とかかな~

当時はそんな事わかんなかったっていうのも言い得て妙で、
男の子は知らない間にやられてたと思うんですよね。
冷静になってみて、私が聖子ちゃんらしいな~って思う部分は、
ハートのイアリングなら
「♪ホントだったらはっきりさせてね」の「て~ね~」のあたりとか、
「♪おまえはオレのものといって」の「え~は」のあたりとか。
Rock'n Rougeなら
「♪横断歩道白いストライプの上」の「イプ~」のあたりとかでしょうか。

でも、自分がこういう部分が好きであることって、
男の子はあんまり認めたくないと思うんですよね。
なんというか甘ちゃんというかシュッとしてないというか…
だから、知らない間にやられてることが重要になってくると思うんです。
女の子にしても、な~んだ簡単じゃない、と思っても、
できますか?
抵抗あるんじゃないですか?
あるいは男の子はこんなことでやられない、と思ってませんでしたか?

私の考察では、知らないうちにやられます(笑)

松田聖子.jpg

赤いスイートピーの「I will follow you」。
普通に歌えば、「アイウィルフォロウユウ」だと思いますが、
聖子ちゃんは「アイウィルフォッロユ」と歌ってました。
あれもよかったな。
あれは誰が考えたんでしょうね(^_^) 

2014年10月18日土曜日

麻子は何に惹かれたか-「グーグーだって猫である」

数日前に録画しておいた、「グーグーだって猫である」を観てみました。
多くの愛猫家ブロガーさんたちの前ではちょっと恥ずかしいのですが、
実は、かつて私も猫を飼っていました。
高3の夏休みのことで、夜型受験生だった私の受験勉強の友となっていました。
進学と共にお別れしてしまい、それ以来猫と一緒に暮らすことのない日々を送っています。
一応、その猫に操を貫き通していることになりますね。男の子でしたけど(笑)

猫って、自分の気に入らないものを顔のあたりにつけられると、
つけたまんまにするんだけど、あからさまにイヤな顔しますよね~
エりザベスカラーなるものをつけたグーグーを見たとき、
そんなことを思い出しました。

グーグーだって猫である2.jpg


さて、物語の主人公漫画家の麻子(小泉今日子)。
麻子が偶然出会った加瀬亮から最初おもむろにかけられた言葉が
「あんたみたいな(心を持った)人が猫飼うの、大変だな。」でした。

しばらく後、麻子の作品読後に交わした言葉が
「あんた、変わってるな」。
「あんたの書く漫画、悲しいな… でも何でか、勇気がもらえた。いつもは、これ(酒)にもらってんだけど。」
最後に
「あのさ…、(髪に)ごはんつぶついてんだけど。」
と続きます。

どうですか?心を揺さぶられますか?
たぶん、大島弓子さんの実体験か、こんな風にして欲しい…というモノ?

陳腐な表現になっちゃうかもしれませんが、敢えて書くと、

自分のアイデンテティーを認めてくれた。
自分を深く知ろうとしてくれた。
自分が力になれた。
気どらない自分でも平気。

ということでしょうか。

最初に会ってから次に言葉をかけられるまでの間、
麻子が青空に浮かぶ白い雲を見ているときの顔、幸せそうですね。
ということは、最初の言葉でもうかなりやられてるのかな~

グーグーだって猫である.jpg

2014年10月17日金曜日

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

「最後の聖戦」から何年経ちましたかね~
少し前に録画しておいた「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を観てみました。

久しぶりのシリーズ新作でしたが、
そこはちゃんとインディ・ジョーンズの拡大再生産になってましたね~
前半部がちょっと「バック・トゥー・ザ・フューチャー」っぽくて、
後半部が一部「未知との遭遇」っぽいかな。
顔の写ってないシーンもありましたけど、
ハリソン・フォードはちゃんとジョーンズ博士のイメージを壊さずに演じられていたと思います。
謎あり冒険ありロマンスありで、前作にあったような絆も別の形で盛り込まれてましたね~
VFXももちろん使っているのでしょうが、そういったものが不自然に早く動いたりすることもなく、
目が疲れることもありませんでした。
密林でのアクションが、あまりにもスポンスポンはまるんで、
かえって食傷気味になるきらいは、ちょっとあったかな^^;
香港映画が好きな人からしたら、もっとやれ~ってなところなのかもしれませんが。

いろいろ考えたりするのが大変なんでしょうけど、対人間にハラハラするシーンが多く、
このシリーズ独特の、未知の知恵みたいなものに対抗していくシーンの比率が、
期待より少なかったかもしれませんね。
大ヒットシリーズなだけに、観る側の期待を超えるのは並大抵のことではないのだと思います。

インディジョーンズ.jpg

2014年10月16日木曜日

少年時代

ヤッターマン→福田沙紀→「櫻の園」→1990年版「櫻の園」→1990年の女の子映画代表→1990年の男の子映画代表→という連想でたまたまCSでやっていた「少年時代」がまた観たくなってみてしまいました^^;

「櫻の園」と「少年時代」、どちらもよかったですが、自分は男の子なんでやっぱり「少年時代」派かな~^^

あの校舎まで続く長い一本道、好きだったな~

都会からやってきた主人公のノーブルな紅顔の美少年ぶりと、
地元の級長のイナカモン臭さの対比が際だってました。

この級長、突然現れたライバルのはずなのに、
太っ腹で主人公と仲良くするんですよね~
でもやっぱり、ちょっとコンプレックスがあって…
腹の探り合いみたいなところから始まって、
三歩進んで二歩下がるみたいに、徐々に友情が深まっていく様子が普遍的でいいですね。
自分もいつか、とおったな~と思うような。

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こうやって、サヨナラするときに大きく手をあげてくれる人、好きだな~^^

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ラストシーンに流れる主題歌が有名な曲ですが、あまりに一人歩きし過ぎちゃってて、
この映画の中で聴くと逆に妙に違和感がありました(^^;
最初にこの映画でこの曲を聴いたときの気分って、もう戻ってこないのかな~