2014年7月18日金曜日

封印作品の謎2

休みに、現実逃避して「封印作品の謎2」の読書に走りました。
この本は、「封印作品の謎」という本が確か2004年の秋に刊行されていて、そのパート2ですね。
パート1を何故読んだかというと、ウルトラセブンの第12話「遊星より愛をこめて」が封印されてしまった顛末が書いてあったからです。
この回、ずいぶん早いうちから封印されていて、当然その後に見た再放送でも封印されていた訳ですけれど、小さな不注意を、ある団体に追求されてしまったのが封印の原因だったようです。
問題になったアイテムのみならず、その回そのものが封印されました。
見方によっては、社会から保護されるべき人々の尊厳のみを偏って尊重した結果といえるかも知れません。
作品自体は何の問題もない内容であったと言われています。
パート1ではその他にも「ブラック・ジャック」中の封印作品なんかについても触れてあり、面白かったので、「セブン」の話なら興味あるだろう、と思い、イーグルスのコンサートを観に行ったときに友人におみやげに渡しました。
読んだだろうか(^_^)

パート1から1年半、もうすっかり忘れていたのですが、amazonからの自動おすすめメールでパート2の存在を知りました。
コンテンツは「キャンディ・キャンディ」、「ジャングル黒べえ」「オバケのQ太郎」、「サンダーマスク」でした。
このうち、最大の収入源を自ら絶ってまで、スジを通そうとする原作者と、漫画家の意地の張り合い。
そこに加えて、弁護士のテクニック過剰な交渉術(100のものを得ようとしてとりあえず200のことをこじつけて言っておいて、最終的に少なくとも100は確保しようとするような交渉術。こじつけがばれて、0しか得られず、相手方の全面勝利となろうとも、ありもしない200のことをこじつけたときに相手を深く傷つけるため、全面勝利で結審しても相手側にいつまでもわだかまりが消えない。)が真摯な気持ちを欠如させる結果となって、人気作品が封印状態となっている「キャンディ キャンディ」もおもしろかった(特に一般にあまり聞こえてこない原作者側の声がよく書かれていた)のですが、やっぱりメインは藤子マンガのふたつでしょうか。
社会的に守るべき弱者。
確かに守らなければならないですが、バランスを考えずにその行為を行うと、かえって貴重なものが失われてしまうケースがでてくるようです(^_^;)
善だったものがいつのまにか悪に変わって(つまり、別のものを迫害する)しまっているのに、善し悪しの基準が硬直化して、それが悪だとみなせない。
(近年の学校などでも、本来は弱者で守るべき存在であった児童の人権を尊重するあまり、逆に児童が強者となり、教師などの人権をないがしろにするといった風潮がみられ、また、多くの親がそれは正しいことと捉えている?)
この本で取り上げられた藤子作品も、ほんの少数の、それもともすれば売名行為ともとられかねない活動家のために封印されてしまった顛末が書かれていました。
そんなもんでついつい、休みに読んでしまいました。
身近な話題なので、ついつい引き込まれて読んでしまいます(^_^)

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